温泉宿泊 温泉モーラ> 自然の成分?温泉の色の不思議
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自然の成分?温泉の色の不思議 |
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無色透明なものから白濁色や茶褐色、ブルーやグリーンなど色鮮やかなものまである温泉の湯の色。もちろん、人工的に色を付けたわけではありません。それぞれの温泉に含まれている成分や温泉が湧出している環境などによって湯の色が変化するのです。
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<写真提供:別府地獄組合/
「別府・海地獄」> |
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茶褐色の湯のほとんどは、鉄を含む含鉄泉。湧出時は無色透明ですが、空気中の酸素に触れると酸化して茶色い沈殿物を生じ茶褐色の濁った湯となります。
硫化水素などを含む湯が空気中の酸素に触れ酸化すると、無色透明から乳白色へと変化します。
太古の腐植質を含む地層から採取され、腐植質起源のフミン酸を含んでいる湯の色は、黒色。(※フミン酸とは、植物が微生物によって分解されてできる最終の生成物で土の中でアルカリに溶け、酸によって沈殿する有機物のこと。)
中性で硫化水素を多く含む場合や、温泉中のクロレラなどの藻類(微生物)が多い場合は、緑色の湯になります。
別府温泉にある別府地獄では、さまざまな色の温泉を見ることができます。
硫酸鉄によりコバルトブルーの美しい色に見える海地獄や、酸化鉄・酸化マグネシウム等を含んだ赤い熱泥が地層から噴出・堆積するため、池一面が赤く染まる血の池地獄など、地獄めぐりを楽しみながら珍しい湯の色を見ることができます。
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<写真提供:別府地獄組合/
「別府・血の池地獄」> |
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温泉の色は、必ずしも一定であるとは限らず、湧出してからの時間経過や天候などによって、変化する例があり、地震や近くを流れる川の水位の変化などでも色の変化が見られます。
さらに、発色の仕組みが解明されていないものもあり、温泉の色はまだまだ『謎』に包まれています。
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