温泉宿泊 温泉モーラ>温泉って飲めるの?〜飲泉の方法〜
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温泉って飲めるの?
〜飲泉の方法〜 |
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お風呂に浸かることだけが温泉の利用方法だと思っていませんか?
湯に浸かるほかの利用法とは…温泉を飲む(飲泉)ことです。なんとなく飲泉という言葉を知っていたり、温泉地で飲泉場を見かけたことがあったりしても、温泉を飲んだことがないという人が多いかもしれません。
日本では、あまり馴染みのない飲泉ですが、実はヨーロッパ諸国の「温泉療養」といえば、まず温泉を飲むことから始まります。温泉医の処方によって、決められた温泉を決められた時間に決められた量だけゆっくりと飲むのがヨーロッパでの主な飲泉法です。
有名な温泉地では、専門の研究員による効果的な温泉治療の研究や治療が実施されており、どこでも飲泉場を完備しています。
日本の飲泉の歴史を紐解くと、持統天皇の時代(8世紀)に飲泉を行なっていたという記述が「日本書紀」に残されています。千年もの古い歴史を持つ飲泉。日本においてもいにしえより飲泉を行なってきた温泉地がいくつかあります。
最近では、飲泉を行なっていなかった温泉地でも、その効果が注目され、飲泉場を設けるところが増えてきています。
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<写真提供:山代温泉観光協会/
「源泉公園・飲泉場」> |
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では、温泉を飲むことによってどのような効果があるのでしょうか。温泉を飲むことにより、消化器官から温泉を吸収し、温泉の熱や成分の刺激によって、体内の老廃物や毒素を排出させる有効な働きがあるといわれています。 消化器の粘膜から温泉の成分を吸収するので、直接温泉の刺激を受ける胃腸病や内臓関係に効果が期待できるようです。
温泉に含まれる成分はごく微量なものであるということも認識しておかなければなりません。1度飲んだらすぐに効果が現れるというわけではありません。
飲泉の方法は、飲泉設備の整った場所で湧き出たばかりの新鮮な温泉を飲むことが基本。新鮮な温泉ほど含有成分の変化も少なく、効果が高いとされています。自分の症状に合った泉質の温泉を、量と時間を守って飲用すれば、湯治効果を高めることができます。
1回に飲む量は、コップや茶碗1杯。イスに座ったり散歩をしたりしながら、ひとくちづつ徐々に10分から20分かけてゆっくり飲むことが上手な飲み方です。
症状によっては、飲泉を行なってはいけないものもあります。日本では、ヨーロッパのように温泉医の処方によって飲泉を行なう習慣がまだありません。 したがって、自分の症状と温泉の泉質をよく考慮した上で、飲泉を行なうことが大切です。かかりつけのお医者さんに相談してみるのもいいでしょう。
自然によってもたらされた温泉という宝物。入浴するだけではなく、さまざまな利用方法があることを知れば、温泉の奥深さに一歩近づけるかもしれません。
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